contact of the day

back to joruten TOP

ハリプールからの贈り物

2011/08/27

Haripurというイスラマバード北部の県を訪れる
プロジェクト最後の訪問

プロジェクトを離れる時というのは
出会った沢山の人と離れる時

握手をして、さよならの挨拶を交わしながら
毎度ながら思うことは

援助、支援という形で、一方的に何かを
贈与しているように見えても

こちらも、たくさんのものを贈られていて
そんな、形に見えず、表現できない
贈り物の大きさに、涙が出そうになる

このうれしさを、また贈り物にして
いつかどこかで誰かに贈りたいと思うのだった

帰り道、今年はじめての芒が
たくさんハイウェイに見えた

パキスタン、3度目の夏もやっと終わる

10日前

2011/08/22

二人目の友人が帰る日
パキスタンでの滞在は残り10日となった
犬の散歩や、早朝のテニス
ささやかだけれど確かな日常はもうすぐ終わる
次にどこでどんな日常を始めるのか
いまだ考えがまとまらない

月は次第に新月に近づいて
1週間ほどでラマダンも開ける

Shigar村にて

2011/08/21

パキスタン北部
ギルギットーバルチスタンと呼ばれる地方
ヒマラヤ、カラコルム、ヒンドゥクシュ
世界の屋根と呼ばれる山脈の懐
峻険な地形に阻まれた谷ごとに
かつて幾つかの王国があったという
その谷の一つは、シャングリラとも、桃源郷とも呼ばれた

パキスタンという国の一部となった今でも
かつての王国の人々はそれぞれの言葉を話す
電話も、テレビも、インターネットさえも
やってきたけれど

ここはまだ世界のどこからも
遠く離れた場所のように思える

Dragonfly

2011/08/11

このところ、モンスーンの雨が降る
タイミングがすこしずつ早くなってきた

今日は散歩の最中にとんぼを見かけた
一匹ではなく、たくさんの群れ

まだまだ暑いけれど
少しずつ季節は変わってゆく

終わりの始まり

2011/08/01

8月が始まり
断食月が始まり
そして、パキスタンでの最後の月が
始まった

あとひと月で
この時間も終わるのだと
犬に言い聞かせながら
散歩する夕べ

とんでもないところ

2011/07/30

世界の屋根、三つの山脈の狭間で
交わした言葉は
「また、とんでもないところに
来てしまいましたね」
だった

有朋自遠方来 不亦楽

2011/07/23

1999年にシリアの最果てまで行った
日本にいる友人が
イスラマバードにやってくる
今度はパキスタンの最果てを目指す旅

相似

2011/07/20

どんなに便利さを追い求めたところで
豊かさに繋がるわけではなかったことと

どんなに安全な数字や言葉を重ねたところで
安心に繋がるわけではないことは

どこか似ているような気がする

いつまで

2011/07/18

日常はいつまでも続かない

こんな暑い日々が延々と
続いてもらっても困るのだけれど

そんなことを思いながら
毎日犬の散歩をしている

この風景から自分だけが居なくなるのは

あと1ヶ月と少し先

行き過ぎるものたちへ微笑を

2011/07/02

バンコクを歩いていると
西から来たものと東から来たものが
混じり合うカオスを感じる

そこはどん詰まりの袋小路ではなくて
交差点のような場所だから
混じり合いながらも
滞留することなく、行き過ぎる
風通しの良さを感じる