contact of the day

August 2004

July 2004

June 2004

金色の世界

2004/07/11

蒸し暑い灰色の午後の空
ひとしきり、打ち付けるように降った雨の後
怪しげな黒雲、流れる白雲、澄んだ青空
空が夕焼けに染まるすこし前の時間
影は長くのびて、太陽の光は金色にみえる
あるがままで、充分に、世界は美しい

深夜の散歩

2004/07/07

いつもの原付が故障中だったので
駅からバスで帰ろうと思っていたのだけれど
最終バスを逃してしまい
久しぶりに、駅から家まで1時間以上かけて歩いたのだった。
遠回りにになるけれど、海沿いの道を選んだ。
湿気を含んだ、心地よい潮風を受け
遠くに波の音を聞きながら
誰もいない、海辺の町を歩くのは
なかなか気分が良かった。
正面には歩いても歩いても近づかない月
遠くに光る灯台、オレンジ色の対岸の町あかり
まぶしいぐらいの、コンビニや自動販売機の灯り
真夏のような暑さに、夜とはいえ汗はしっかりかいたけれど
こんな風に夜を感じたのは、久しぶりのことだった。

ドーキンス節

2004/07/01

本当は、コンピューター関連の実用書が欲しくて行った本屋で
たまたま見つけた、リチャード・ドーキンスの
「悪魔に仕える牧師」を買った。
「ブラインドウォッチメイカー」以来の
久々の、ドーキンス節。
科学の刀で、ばっさばっさと
僕の中にある、非科学的な曖昧さが
気持ちいいぐらいに、切り捨てられていく。
それは、切られても、もう一度強くなって
立ち上がろうと、そう思わせてくれるような
見事な太刀さばきなのだった。
対立しているかに見える考えを
攻撃して打ち負かすのではなく
上のレベルの戦いへと
引っ張り上げてくれるような
メッセージを発することが出来るのは
素晴らしいことだ。