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November 2002

October 2002

September 2002

砂漠の雲

2002/10/31

雲一つない夏の日が、何か月も続いていたせいで
最近のように雲の多い空は、なんだかとても特別に見える。
雲のおかげで、砂漠の空はとても立体的に見えるし
こんなに空は広かったんだと再認識する。

ざーざー

2002/10/30

10月の終わり、この季節初めての本格的な雨が降りました。
ざーざー、ざーざー、雨が降る中を
車を運転しているのが楽しくてしかたなかったのはなぜだろう。

守る

2002/10/28

命をかけて守ると誓う家来に、主人は言った。
あなたの心に生じる悪からも、私を守れるのか?

争うのならば

2002/10/27

生まれやら、肩書きやら、財産やら
いろんなものが攻撃の対象になるけれど
争いで傷付くのは、小さな個人の身体であり、たましいなのだから
想像力をよく働かせて
本当に、何と争わなければならないのかを
しっかり考えなければいけない。

縦移動、横移動

2002/10/26

標高800メートルの街から
死海のほとり、海抜マイナス340メートルの村までおりて、
2時間のミーティングの後、800メートルまで戻る。
150キロ、砂漠の高速道路を車で走って
首都に帰って別のミーティング。
20時に仕事場を出て、できたばかりの日本食レストランで
すしとてんぷらと鉄板焼を食べました。

Escape

2002/10/25

何かから逃げるように、
今日は地方に借りている家にいって
一晩を過ごそうと思います。
何に追われていたのかは
きっと後で分かることだと思いつつ、

うろうろ

2002/10/24

一日は24時間しかないということを
とても切実に感じているのは
繋ぎっぱなしの環境になってから。
例えば、大きな本屋に行っても
本を実際、手にする時間の他に
自分はフロアをあちこちうろうろしている時間が多い
けれど、ここで、いつまでも
うろうろしているというわけにもいかないのだ。

夏時間の終わり

2002/10/23

いつもよりちょっと早起きした休日が
夏時間が終わる日だったおかげで
一時間時計を遅らせてみると
随分と早起きの時間になってしまった
ちょっと得した気分。

いつもの道

2002/10/22

戦車をのせた巨大なトレーラー
箱一杯のトマトをたくさん並べて売る人たち
道路の真ん中で轢かれた犬の死体を、
脇でじっと見ている白い犬
今日、仕事で往復している、いつもの高速道路でみたもの。

Up and Down

2002/10/21

インターネットの接続の時に使う、上り、下り、を
発信、受信、と考えると
本を作る人に比べて、本を読む人のほうが圧倒的に多いように
発信する人よりも受信する人の方が多いのだろう。
今日自分は、何を受信して、何を発信しただろうか、

月の暦

2002/10/20

今夜は十六夜
この月が完全に欠けきったら
断食月(ラマダン)が始まります。
そして次にくる満月の夜は
しし座流星群の夜です。

温度設定

2002/10/19

車のエアコンは、温度設定すると自動に働くのだけれど
最近は、朝は温風、昼は冷風、夜は温風、と
ちょっと困ったような動きをしている。
今夜はもう、夜風が寒いので窓を開けなかった。

白い空

2002/10/18

広い窓から、町並みと低い空が見えるのだけれど
まるでホリゾントの幕のように、今日は空がのっぺり白い
長い夏の、毎日の青い空に慣れているから
何やら特別で不安な感じを受ける。
すかっと晴れた夏の空を、早くも懐かしがっている
季節の変わり目

アナログは楽し

2002/10/17

砂漠の遺跡を巡る、撮影旅行。
家に帰って、そのまま現像。
フィールドで見つけたバジルの種の匂いも
シリアから来たおばさんの香水の匂いも
現像液の匂いに消され
バスルームに釣り下げられたフイルムには
砂漠の光が封じ込められている。

すし担当

2002/10/16

おいしい料理を作るためには
まず、どんな気分で作るかが大事だと思っているのだけれど
時には、
料理を作ることで、気分がクールダウンすることもある。
さて、今日はパーティー、自分は、「すし」担当だ

依存

2002/10/15

5か月待った末
ようやく家にもADSLが来たのだけれど
なんだかあまりブロードバンドではない。
速さよりも、繋ぎっぱなしという感覚は新しい。
だからこそ、もしも、繋がらなくなったら、
そういう想像もしとかないとな、、、

お祭り

2002/10/14

この土日はお宮さんのお祭りでした。
子供を連れて、何年かぶりに「だんじり」の綱をひいて歩きました。
しゃぎりにあわせて、「よーい、よーい、よーいっとこどっこい・・・、」
の掛け声勇ましく、こちらも秋本番です。
庭のきんもくせいも、心地よい香りを漂わせています。

オーロラ便り

2002/10/13

スウェーデンのアビスコで、オーロラを見ました
というメールが届いた。
1年半前、自分がオーロラをみたあの土地では
今この瞬間も、オーロラがうごめいているかもしれない
そんな風景を想像しながら
最近、大切なことを忘れ気味だったことに気がついた。

「オーロラおじさん」も元気にご活躍とのことでした。

コンテクストよりコンテンツ

2002/10/11

好きだから好き、
欲しいから欲しい、
やりたいからやりたい、
と云えないのは
世の中がフクザツになっているからなのかもしれないけれど
他人を納得させる答えを考える前に
自分を100%納得させる答えがほしいものだ。

そんな秋の夜長

2002/10/10

トルコ、イタリア、ドイツ、日本、ジョルダン
各国の食べ物がずらり、期せずして豪華なテーブルとなった
ワインはカルフォルニアの白とフランスの赤
座布団に座って、居酒屋みたいだと、ちびちびやる人もいれば
白いご飯にたくさんのおかずがとてもうれしい人もいる
時間も場所も忘れてしまいそうな、週末の持ち寄り食事会。

「新鮮やさい」

2002/10/09

と(日本語で)印刷された
青いテープのはってある野菜。
日本だとスーパーで必ず見かける
お馴染みの野菜なのだけれど
それがどうしてジョルダンのにあるのだろうか、、、
そのアスパラガスはとても高価な値段で売られていた。
それ以来見かけない「新鮮やさい」
あれは中国から来たに違いないと思っているのだけれど、

午前4時

2002/10/08

明け方に目が覚めてふと外を見たら
遠くの空がピカッと光った。
なんだろうと思って、ベランダに出て、同じ方向をじっと見ていたら
しばらくして、また光った。
3度目にそれがようやく、雷だと気がついた。
空高く昇ったオリオン座の遥か足下の方で、
音もなく、黄色い稲妻が光っていたのだった。

カミキリムシ

2002/10/07

いちじくがうまい、日本とちがう、うますぎる
という、話になった。
子供の頃、近所にたくさん、いちじくの木があった。
けれど、そのときのいちじくの味はどうしても思い出せない。
食べたという記憶すらない。
そのかわり、いちじくの木の匂いははっきりと覚えている。
いちじくの木には、たいてい「カミキリムシ」がいた。
身の回りからなくなって、忘れ去られたものを
こういう風に思い出すこともあるのだなと、思った。

150km

2002/10/06

地方と中央の両方で仕事をしている。
オフィスとフィールドという方がいいだろうか
どちらかにはまると、どちらかを忘れてしまいがちになって
両方を一度に考えるのはなかなか難しい。
実際の距離は150kmあるのだけれど、
それ以上に離れたものを感じている。

遠い世界

2002/10/05

目に見えないところで、誰かが誰かを支えている。
耳に聞こえない声で、誰かが誰かを引っ張っている。
誰もが世界から切り離されてはいないけれど
目に見えるかたちになったとき
耳に聞こえるおとになったとき
世界はとても遠いものに感じられる。

雨上がり

2002/10/03

半年ぶりの雨は、ほんの30分ほどで上がりました。
そして、土の匂いのする、ひんやりと冷たくなった空気が
開いた窓から入ってきました。

踊る猫

2002/10/02

雲、湿った冷たい空気、強い風の吹く夕刻。
ゴミ置き場のまわりで、猫が踊っていた。
それは、風に舞うゴミを捕まえようと
飛んだり跳ねたりしていたのだけれど
そこまで来ている雨の季節を迎える
喜びの踊りのように見えた。

そのパワーの素は

2002/10/01

やりたいことがたくさんあることと
やり遂げられるエネルギーを
自分の中につくりだせるかどうかは
別問題だ。
時間がない、なんて
言い訳に過ぎない。