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June 2011

May 2011

初めての台湾

2011/06/30

この街は
映画の舞台になってから
大きく変わってしまったという

変わらない風景と
変わってしまった風景が
入り混じる九份

その場所に立ってみて
自分が何を見たかったのかが
よくわからなくなった

かつて
台湾という国は
日本だったことがある

日本ではなくなった日を境に
この国は
どれほど変わってしまっただろう
日本は
どれほど変わってしまっただろう

昔に遡って想いを馳せる
時間旅行に
タイムマシンは要らない

つながるもの

2011/06/28

やまびこ、なすの、のぞみ、ひかり、さくら
短い一時帰国の間に
いろいろな名前の新幹線に乗った

駅で、青森、鹿児島という行き先表示を見て
本州が北から南まで
つながったのだと実感した

大地震の話

2011/06/26

日本に一時帰国
いろいろな人に大地震の話を聞く

その時にどうしていただとか
その後どんなだっただとか
その場所、その人、それぞれの話

100日という時間のせいで
少し落ち着いた部分もあるのだろう
まるで初めて人に話すことのように

そうやって、いろいろな人の話を聞くことは
とても大事なことに思えた

それでもまだ
ほんとうに大きな被害を受けた人とは
話していないのだけれど

それでも身体は動く

2011/06/16

イスラマバード、毎日のように
40度を越える猛暑の中
昨年は怪我のためできなかった
テニスやら水泳やらをやっているのだけれど

早朝6時のテニスで既に気温は30度とか
温水プールのような普通の屋外プールとか

同じスポーツに感じられないぐらい
全く初めての環境での体験
爽やかに汗を流して気持ちいいというよりも
暑さを我慢してじっとしているよりは
不快感が少ない、、ぐらいの消極的な快適さ

そんなふうに今年の夏が
身体に刻み込まれるのだ

人生のピース

2011/06/11

同じピースを選んだのに
ずっと前に手にとった時とは
ピースの形が変わっていて
ぴったりとはまる
場所が見つかる

そうやって
長い時間をかけなければ

はまらないピースが
このジグソーパズルには

いくつもあるのだろう

悲情城市

2011/06/10

確か大学生の時に
評判になっていたけれど
観そびれていた映画
「悲情城市」を見た

あの時、この映画を見なかった
時間を選んだのは
僕自身だ

何ものも変わらずにいることは出来ない
時間だけは
変わることなく流れ続ける

島国育ち

2011/06/04

カラチからの便で
イスラマバードに戻ると
案外と涼しい夜の空港

内陸のイスラマバードは
風が全く吹かない
乾いた気温40度の世界

海に面したカラチは
湿った風が吹く
モンスーンな暑さ

不思議なことに
カラチのジトッとした暑さが
自分には意外と肌に合う
決して快適ではないけれど
なぜか島国育ちの肌には合うのだ