contact of the day

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スコットランドはイングランドではない

2003/08/20

スコットランドの人たちは
自分達の国を愛していることを
臆せず口にするし、アピールもする
長い歴史の中で、常に敗者側だった
という理由を挙げる人もいれば
ナショナリズムに繋がらないという意味で
政治的にそれが大きな意味を持たない
愛国心ととらえられているようでもある。
そんなふうに「愛する」ことのできる場所に住める
スコットランドの人が少しうらやましかった。

石の細胞

2003/08/19

古い壁は、砂岩で出来ていて
もろくて崩れやすいので
保護するのが大変だという話を聞いた。
この傷や、あのくぼみは、
10年前のものなのか、100年前のものなのか
どれだけの壁が、消えていったのだろうか
崩れては、置き換えられる
街の細胞

路地の誘惑

2003/08/18

迷い込んでみたくなるような
見知らぬちいさな路地に入って
突然、人通りが途絶えたり
見たことのない風景にでくわしたり
そうやって、不思議な路地を通り抜け
いつもの場所に出てきても
なぜか前にいたのとは
違う世界に来たような気がする。

OPEN MIND

2003/08/17

チョークで直接、壁に書いてあるのは
芝居のタイトル、劇場名、日時。
街に溢れるポスターやチラシ
200ページにわたるプログラム
300近い会場、1500を越える演目
街を歩き、ページをめくり、
耳を澄まし、目を凝らし、
その「一本」を見つけだすのだ。

ニーベルンゲンの指環

2003/08/16

Dress Circle J-13 番の座席で観た
地元のScottish Operaによる
ワーグナーのオペラ「神々の黄昏」
3年前から毎年一本づつ上演され
今年は最終章の「神々の黄昏」をふくめ
一週間で4部作が一挙に上演となった。
同じ席で4夜続けて観たという観客も多く
観客にとっても、上演側にとっても、特別な夜
鳴りやまない拍手は、どこか暖かかった。

急ぎ足

2003/08/15

高くそびえる建物には古い塔が多く
あちこちに時計塔があるのだけれど
ちょっと時間がずれていたり
止まったままの時計があるせいで
示している時間をあまりあてに出来ない。
時計を持ち歩かない僕は
開演時間に間に合うだろうかと
いつしか急ぎ足になる。

ストリート

2003/08/14

朝から晩まで
街のいたるところに溢れる音楽。
歌ったり、叩いたり、吹いたり、弾いたり
それでもあんまりうるさいと感じないのは
そのどれもが、録音した音では無く
ライブだからなのかもしれない。
音が溢れるというよりも
表現のパワーが溢れていて
道行く人たちも、それをちゃんと受け止めている。

二足歩行

2003/08/13

借りているフラットから大学までの道のり
コンクリートの階段、アスファルトの道路
湿った土、やわらかな芝生、古い石畳
足の裏に伝わってくるいろんな感覚が
歩くのは楽しいことなのだと教えている。

幕間

2003/08/12

劇場の客席が、日常と非日常の間にある空間なら、
幕間は、日常と非日常の間にある時間
ワーグナーのオペラ、ワルキューレ、
第2幕と第3幕の幕間
神話の時間と空間をどっぷりと共有しながら
いろいろな感覚が宙に浮いたままの
幸せな待ち時間

エジンバラフェスティバルだより(4)

2003/08/11

二人コント。「Riduculusmus」きっととても才能ある人たちなのだ、間合いだけでもけっこう笑えたし、ホームページもかっこ良かったし、、
しかし見事に失敗した。何をしゃべっているのかほとんど分からなかった。
パンフレットで調べて、きっとこれはフィジカルな、体をつかうコントにちがいないと思って選んだのだが、
(解説をもっとちゃんと読めば良かった、、)
舞台には2本のスタンドマイクと、シンセサイザー、サンプラー、エフェクターなどがあった。
お客さんは20から30人程度。少ないお客でも、拾い物というのがけっこうあるのがFringe
(小劇場系のエジンバラフェスティバル)なのだけれど、、
ところどころにシンセやサンプーでサウンドエフェクトが入る、二人のしゃべくり漫才、、みたいな感じだった。
お客はそれなりに笑っていた(特に女性)でもそんなに盛り上がらなかった。
ま、こんな日もある。