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オフロード

2003/08/30

偶然が重なって
スコットランドランドローバークラブがやっている
地元のオフロードレースを観ることが出来た
広大な丘陵地帯に造られた手作りのコース
草の上に寝転がって、大人の遊びを見た
小さなオフロード車が転がるように走り廻る
どこまでも見渡せる草原

天気雨

2003/08/29

雨が降っているからといって
躊躇しているわけにはいかない
いつのまにか降り出したように
いつのまにか止んでいる
スコットランドでは
天気を行動の基準にしてはいけない。

虹の見えた日

2003/08/28

フェスティバルはもうすぐ終わり
夏も終わろうとしている
一日中晴れている日は少なくなった
雲と空と太陽の
役割がゆっくりと入れ替わっていくように
ゆっくり確実に秋がやってくる
今日はきれいな虹が見えた

通学路

2003/08/27

短かった3週間
学校に通うのはとても楽しかった
遅刻しそうになって走っていても
ジョギングしているようにしか見えない
のんびり歩いていると
そのままどこまでも
歩いていってしまいそうになる
2003年、夏の通学路

世界を創るには

2003/08/26

ひとたび、役者が演じはじめると
そこに世界が立ち現れる
演劇の喜びは、そんな瞬間に立ち会えること
その世界は作り手と観客のおたがいで共有され
意味を与えられる
世界を創るには、想像力のほかはなにもいらない

Return

2003/08/25

いい舞台に出会った後は
観るもの、聴くもの、全てが
どこかでその舞台と繋がっているような気がして
いま自分の立っている場所すらも
ステージのように思えてくる。

Old Long Ago

2003/08/24

今年で54年目を迎えた
エジンバラ・ミリタリー・タトゥー
今夜は3週間続いた今夏の公演の最終日
僕の右隣の人はアメリカから
左隣はニュージーランドから
お互いに手を取って、口ずさんだ
Auld Lang Syne (スコットランド民謡)

ひんやりとした風

2003/08/23

教会のひとつで行われている
St. Petersburgから来た舞踏団の公演
終わって外に出たら
太陽はとても眩しく、空は高く青く
風は少しひんやりとしていた。
観ている間どこかに連れていってくれるだけでなく
観終わった後、世界が少し違って見える
すばらしい公演でした。

悲劇の後に

2003/08/22

エジンバラの街をそのまま舞台にしてしまう
世界でただ一つのマクベス
今日は今年の公演の最終日。
演じきった後のみんなの顔は
ほんとうにうれしそうで
心からの拍手と、笑顔の交った瞬間

かもめ

2003/08/21

チェーホフの「かもめ」を観た。
自分の戯曲が人に理解されないと嘆く主人公は
2年後に自殺をする。
大学の時に戯曲を書いていた僕は
10年経ってエジンバラで「かもめ」を観ている。
絶えず笑いを誘うような舞台の中で
笑わなかったし、笑えなかったのは
主人公だけだったことに気がついた。
「かもめ」を読んだのは、10年前だけれど
そのことには気がつかなかったし
こんなに「笑える」芝居だとも思っていなかった。