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2003.4.20
カレンダー

カレンダーが予定でいっぱい埋まっていく月と
全く埋まらないで、真っ白のまま気が付くと終わっている月がある。
忙しいのはもちろん、後の方、
予定を書き込む暇もないままに
今月も終わりそうだ。

2003.4.19
雨に濡れても

この時期にはめずらしく、雨が降った。
これから半年間、一滴も雨の降らない季節が続く。
これが最後の雨かもしれないなと思いながら。
濡れているのも、悪くない気分だ。

2003.4.18
春の順序

以前は黄色い花で埋まっていた野に
赤い花が咲きはじめた。
紫色のラベンダーのような花も咲いている。
一度に、全ての花が咲き乱れるのでなくて
春にもちゃんと順序があるようだ。

2003.4.17
ソダーバーグのソラリスを観た

自分も、この世界も誰かの夢かもしれない。
生きているのではなくて、生かされているのかもしれない
そんな現実の中で、頼りになるのは
目にも見えないし、触れることも出来ない
けれど、明らかにそこにある、その感情。

2003.4.16
感謝

ジョルダンにいるイラク人に
「米国を支持してくれてありがとう」
と、言われた。
それが冗談なのか、本気なのか
僕は聞き返さなかった。

2003.4.15
眠ってはいけない

ソダーバーグ監督のリメイク版が公開されているので、
映画館に観に行く前に、もとになった、
30年前の「ソラリス」をDVDで観た。
大好きな映画。いつものように途中で眠くなる
そしてその「眠り」さえもが、
映画の一部のような気がしてくるのだ。

2003.4.14
アンダーグラウンド

「昔あるところに国があった」で始まり、終わる
ユーゴスラヴィアの映画。
「生まれた土地」に、たまたま、その「国」があったに過ぎない。
「国」を愛するよりも「生まれた土地」を愛することの方が
ずっと自然なことなのだ

2003.4.13
失うものなど

何かを得る時には
たいてい、同時に何を失っている
失われたものに心を馳せることは
得るものが大きい時ほど、大事な気がする。

2003.4.12
準備

ベランダのほこりを払い
窓を拭きました
夏真っ盛りの頃には、もうここにはいないけれど
夏を迎える準備をしました。

2003.4.11
戦場にいなくても

共有された映像と、共有された言葉で、
大きな出来事を体験するのではなく
想像力と感受性で、体験を自分自身のものとしなくては
世界と個人はどんどん剥離して行くような気がする。

2003.4.10
家族

友人の家族、
父親、クウェートで働いていたことがあるパレスチナ人、
母親、シリア人、姉、クウェートで生まれた、
数カ月前イラク人と婚約。
一家はアンマンの新興住宅地に住んでいる。
最近のイラク報道で、父は不機嫌、母はシリアが気掛かり、
義理の兄弟になるイラク人は機嫌が良いが父と口論は絶えず、
婚約者の姉はイラクにはいついけるのかと情報収集をはじめた。
一番小さな弟が、戦争を報道するテレビ番組を見て
分けも分からず泣いている、という。

2003.4.9
青空のむこう

とてもきれいな青空。
仕事の帰り、デザートハイウェイという道を走る車の窓から
東の空を見ていました。
800km離れて、この荒れ野の先にあるバグダットという街へも
この青空は続いているのだろうかと思いました。

2003.4.8
語りにくいこと

ソ連の解体も、ベルリンの壁の崩壊も
自分には遠い外国の話でした。
けれども、今回は、自分は隣の国でそれを経験している。
これは何が起こっているのか、どういうことなのか
最近、ますます何も言えなくなって来たような気がするけれど
語りやすいことだけを、語らずに
語りにくいことこそを、語らなければいけない時もあるのだと思う。

2003.4.7
あたりまえ

あたりまえのことが
あたりまえでない状況を
あたりまえな状況にいる人が
想像するのは難しい。
それを、あたりまえのように、忘れてしまうのが
とても恐ろしい。

2003.4.6
記事

言葉というのは難しい、
何かを伝えるということは難しい
何が起こっているのかをちゃんと知りたい人と
何が起こっているのかをちゃんと伝えたい人が
うまくつながることができればいいのになと、思った。
「independent」誌のサイトで、「Robert Fisk」の記事を読んで

2003.4.5
再びあの荒れ野に戻ってしまうとしても

今年の春は、去年に比べると、草の丈が
ずいぶん長いような気がします。
みずみずしい新緑の草原で、黙々と草を食む、羊や山羊も
ずいぶんうれしいだろうな
命の対照を今までになく強く感じる春です。

2003.4.4
春の花

桜のような花があちこちに咲いています。
桃や、すももやアーモンドの木が花をつけているのです。
桜ほど沢山の花は咲きませんが
しっかりと目で、春を感じられます。 空は、白く花曇り、気温は25度を越えました。

2003.4.3
頭に浮かぶ

イラクには行ったことはないけれど、
イラクの人と、ご飯を食べたり、映画を見たり、
一緒に仕事をしたりしたことがある。
だから、イラク、バグダット、という言葉を聞くと
まっさきにその人たちの顔が、頭に浮かぶのだ。

2003.4.2
今日から春

ジョルダンは、今日から春、と言い切れるぐらい
ぽかぽかと暖かくなりました。
夜もそれほど寒くはありません。
冬には沢山、雨や雪が降ったので
今年はとても良い春になりそうです。
荒れ野も緑の絨毯に変わり、生命力に溢れています。

2003.4.1
レンズ

悲しみも、憎しみも、恐れも、
もう想像できないほどの過酷な状況が
現場では起こっているのに違いない。
そんな場に、人の心が耐えられるのだろうか。
カメラのレンズは、目のかわりに、遠くにあるものを映し出す
けれど、遠くにある心を、映しはしない。




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